最近、「効率良く生きる」みたいな本が紹介されてる事が多いですよね。書店だと「早く読めるコーナー」というんでしょうか。
個人的には、速読に関しては賛成でも反対でもありません。なぜなら、読んだ事が頭に残っているかどうか。そして、実生活にアウトプットできるかどうかです。
そんな私が久しぶりに手に取った読書術の本がこちら、
「読んだら忘れない読書術」です。
読んだら忘れない読書術
樺沢紫苑 サンマーク出版 2015-04-14
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本との出会い・なぜ買ったか
最近、久しぶりに読書熱が過熱してきていました。
ただ、昔とは読書に対する意識というのが変わってきていて、「ちゃんと記憶に残る事」「日常生活に生きる読み方が出来ないか」と考えていました。そんな時、書店の目立つコーナーに置かれていたのです。
やはり、ブログと同様、本のタイトルって大事ですね。「読んだら忘れない」ドンピシャでした。誰もが思っている何気ない欲求を過不足なく伝えるタイトル。
こういうタイトル付けは、センスももちろんですが相当時間がかかったでしょうね。(かくいう私もCMプロデューサーの頃は、キャッチコピーに時間がかかったものです…)
著者について
著者は精神科医でもある樺沢紫苑さんという方。
様々な本を出版されており、目にはしていた著者のお一人でした。調べてみると、北海道の方なんですね。札幌の書店の目立つところにいつも置いてあるのは、その影響なのだろうか…
読む前のイメージ・読了後の感想
タイトルの通り、読者に対して読書のノウハウを伝えるものだと思っていました。しかし、それは精神科医のセンスなのでしょう。
単純なノウハウ本ではなく、そもそも読書を行う事の重要性を説き、読者の読書熱を高めた上で、2章以降の読書術に進んでいきます。
読書術に関しては、新たな発見もありつつ、自分自身の今の読み方との照らし合わせ作業を行っていくイメージで読み進める事ができます。
第1章 なぜ、読書は必要なのか? 読書によって得られる8つのこと
第2章「読んだら忘れない」精神科医の読書術 3つの基本
第3章「読んだら忘れない」精神科医の読書術 2つのキーワード
第4章「読んだら忘れない」精神科医の読書術 超実践編
第5章「読んだら忘れない」精神科医の本の選択術
第6章 早く、安く、たくさん読める究極の電子書籍読書術
第7章「読んだら忘れない」精神科医の本の買い方
第8章 精神科医がお勧めする珠玉の31冊
この本のポイント
[voice icon=”https://ebi-tai.com/wp-content/uploads/2018/06/イトダイ.jpeg” name=”イトダイ” type=”l fb”]読書術・ノウハウの前に読書の行う事の重要性をしっかりと磨いていきます。これは私の読書に対しての考え方と同じ[/voice]
読書・ネット
私の経験上、近年の情報はどんどんネット化が進んでいます。情報の送り手も受け手もインターネットを介する事が多くなっています。ネット情報のメリットは下記の通りです。
- 情報が瞬時に伝わる
- 無料である
- 誰もが発信者になれる
ですが、一方
- 誰の検閲(確認)もない
- 信憑性が薄い事もある
- 自分自身で情報を取捨選択しなければならない
というデメリットも存在します。こういった情報社会の中にいる事を、より詳しく分かりやすく著者は書いています。情報に対しての取り扱い方を通して、より読書の持つ意味やメリットを書いています。
この書き方は「上手いな」と思うと同時に、情報の受け手である事の義務を考えるきっかけになります。ネットを中心に情報を得ている人こそ、手に取って序章を読んでいただきたいです。
仕事に通ずる
この点も私自身実感するところで著者の考えでもありました。私の考える一例ですが、地下鉄の中で乗っている人を見てみてください。誰が一番仕事ができるでしょう。
- スマホをいじっている人
- ゲームをしている
- ジャンプを読んでいる
- 新聞を読んでいる
- 小説を読んでいる
答えはそれぞれの意見なので、これ!と断定はしませんが、こういった一つ一つの行動が仕事力・収入につながると述べています。
読書とは○○である
[voice icon=”https://ebi-tai.com/wp-content/uploads/2018/06/イトダイ.jpeg” name=”イトダイ” type=”l fb”]読書術については、どう書いてもネタバレになる可能性があるので、言いません。(著者の方がせっかく書いたのに、他人のブログでばらされたらたまったもんじゃないですからね)[/voice]
ただ、大きくヒントを言うと、「読書を通して、世界が広がっていく」という著者の考えを感じました。
自分一人で解決方法を導き出す事って本当に難しいですよね。本の話とはそれますが、社員研修でこんなものがあります。
目の前に一本の橋があります。社員は50人です。一人として同じ渡り方をしてはいけません。ということは50パターン必要です。
まず一人で渡り方のパターンを考えてください。50パターンでますか?
では50人で一人ずつ渡ってください。というと50パターンが出るのです。
この事は、自分自身では解決方法が出ないが、様々な意見や人が集まると解決できる事を表しています。
話は逸れましたが、著者は「読書を通して、どんな利益があるか・良い事があるか」を述べてくれます。
まとめ
様々な読書術とノウハウも詰まったこの本。読書を通してどうしたいか。
あとは自分自身の行動です。ぜひ手に取ってスキルやモチベーションアップにつなげてください。
読んだら忘れない読書術
樺沢紫苑 サンマーク出版 2015-04-14
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