不透明な現代だからこそ、映える1冊。
もともと、約10年前の大学生の頃に読んでいたこの本、改めて読み返してみた。
現代の僕たちが、先人たちの歴史から学んだ「常識的に理解しているもの、科学、習慣、常識、宗教、その他あらゆるもの」がすべて仮説であること、を提言してくれている。
また、そういう外からの情報だけでなく、自分の中にも常識が浸りつくしていることを再認識させてくれる。
逆説的かもしれないけれど、思い込みなど、自分は「思い込んでない」と思っているけど、その事自体が既に「思い込みである」という事。
僕は物理のことはよくわからない。でもアインシュタインの相対性理論の、そのエッセンスを平易に紹介してくれており、これも勉強になる。
仮説であることを紹介してくれたのはよかったが、なぜ仮説であるのか、最後の章で若干触れてはいるものの、この辺をもうすこし詳しく紹介してくれるといいですね。
内容
1、世界は仮説でできている
2、自分の頭の中の仮説に気づく
3、仮説は180度くつがえる
4、仮説と心理は切ない関係
5、大仮説はあり得る世界
6、仮説をはずして考える
7、相対的に物事を見る
本の要約すると、物事は(すべて)仮説で成り立っている。
仮説という新しい視点を得ると違った視点から考えられる。とのこと
内容は悪くない。まぁおもしろいし。
でも、もっと詳しくまとめて書かれていれば良かったかな。
本から得たもの
・帰納法ーボトムアップ → 実験の結果から理論を組み立てていく
・演繹法ートップダウン → 理論を述べてから実験する
・相対性理論(アインシュタイン)
絶対的なものはない。(かなり大雑把だが)、要は自分の好きな味が他人にとっては普通。ってこと
・共約不可能性
言葉の定義(仮説)が相手と異なる。よって仮説が成り立たない。
要は「旅行」って言葉で人それぞれ意味が違うということ。
→国内?海外?短期?長期?交通手段は?目的は?etc